スタッフブログ

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2016.02.12更新

こんにちは

天気が崩れてきましたねcloud

昨日は久しぶりの快晴の中、1日講習会でした汗

PTAPTT

今回のテーマは血液凝固検査について

当院でもわんちゃんの全ての手術前に、またねこちゃんの避妊去勢手術以外の手術前に

さらには体に紫斑と呼ばれる青アザや内出血の痕がある時に実施しています

当院の血液検査結果の一番下に表示されている部分です

血検結果PT

今回改めて復習してきましたので、おさらいのご報告book

この検査の目的は手術前であれば、手術時にきちんと血が固まるかどうか

紫斑が出ているような時には、なぜ血が固まらないのかをチェックしています

 

体の中にはいくつもの血液凝固因子があり、それぞれがうまく機能し合いながら血液を固めています

その仕組みをここで説明するのはかなり難しいので、、、簡単に説明すると

上の結果のPTが延長する場合・・・VII因子欠乏症、肝疾患、ビタミンK欠乏症

APTTが延長する場合・・・VIIIIXXIXIIPKHMW-K因子欠乏症、肝疾患、DIC

PT・APTT療法が延長・・・肝疾患、DIC、ビタミンK欠乏症、IIVX因子欠乏症

Fibが減少する場合・・・先天性減少症、後天性凝固障害(DICなど)

Fibが増加する場合・・・炎症性疾患、副腎皮質機能亢進症、ネフローゼ症候群、妊娠、ストレス、脱水

と解釈します。アンダーラインの項目は先天性の欠乏症で、その他は後天的な素因によります

 

おおまかに考えると、避妊や去勢などの健康な動物の凝固検査では先天性の疾患がないかをチェックし、

病気の動物の検査ではDICになってないか、肝疾患がないかなどをチェクしている検査です

「播種性血管内凝固症候群(DIC)」については以前オフィシャルHPのブログに記載しましたのでそちらをご参考ください)

それぞれの病態を解説すると長くなりますので、とりあえず様々な要因によって起こる凝固障害を事前にチェックする検査と覚えておいてください

手術時にはまた解説させていただきます

<副>

 

血液凝固のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

2016.02.01更新

こんにちは

先週の宮崎に続き、今回も診療を不在にして獣医がん学会に参加してまいりました

診療では患者様にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした

2016.1がん

今回参加した中なら一つ

前縦隔腫瘍についてbookpencil2

まずは前縦隔って何?と思いますよね

部位的には胸部になるのですが、

前縦隔

赤いラインで区分けをしましたが、心臓があるエリアが中縦隔、その頭側を前縦隔と呼びますlight bulb

さらにこの横向きのレントゲンでは左右気管の分岐部を境に腹側と背側に分けられています。

前縦隔腫瘍というのはこのレントゲンでは左側1/3にできた腫瘍を指します

つまり

 前縦隔腫瘍

このレントゲンが腹側前縦隔腫瘍ということになります

 

では次にこの領域にできる腫瘍の鑑別になってきます

dog犬では①胸腺種、②リンパ腫、その他では異所性甲状腺癌、神経内分泌腫瘍、転移病巣などが挙げられる

tiger猫では①リンパ腫、②胸腺種、③腺癌とつづきます

この鑑別が重要になってくるのは治療法が異なるからなんです

scissors外科切除となるのは・胸腺種・異所性甲状腺癌

tears抗がん剤適応となるのはリンパ腫

bibibi放射線対応となるのは神経内分泌腫瘍と、上記全てですが大きくなりすぎていたり、周囲の組織に浸潤していたり、抗がん剤耐性になってしまった時に適応となります。

鑑別にはエコーと針生検を用いて、その後必要があればCT検査という流れになってきます

好発犬種は

pad シーズー

pad ラブラドールレトリーバー

pad ゴールデンレトリーバー

で10歳前後での発生が多く、やや雌に多い傾向です

症状は腫瘍によりそれぞれですが、偶発的に見つかることも多いです

胸部の圧迫がおきてくると呼吸状態の悪化がみられることが多くなります

 

それぞれの腫瘍で様々な合併症があるため、治療についてはよくよく話し合って決めていきましょう

まずは呼吸状態の管理!

オフィシャルホームページブログにもよく書かれていますが、呼吸回数数えてますか?

正常時の回数を把握しておかないと異常はわかりません

 

あとは毎年ペットドックを受診して胸部レントゲンで早期発見してあげましょう

<副>

 

前縦隔腫瘍(胸腺種・リンパ腫・異所性甲状腺癌)のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

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