スタッフブログ

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2016.05.31更新

こんにちは

いい天気が続きますねleafcloud

予防シーズンも落ち着きだし、今回は九州画像診断研究会の例会に参加してきました

画研2016.5

当院でもつい先日「会陰尿道造瘻術」を実施しましたが、

わんちゃんねこちゃんで多い病気の一つが尿路閉塞です

つまり、おしっこが出ないもしくは出にくいという病気です

原因は

pad 炎症(ストレス、細菌、・・・)

pad 結石(ストラバイト、シュウ酸カルシウム、・・・)

pad 尿道栓子(壊死組織、尿路上皮、凝血塊、炎症産物、・・・)

pad 腫瘍(移行上皮癌、扁平上皮癌、腺癌、・・・)

pad 外傷

などが挙げられます

 

症状は

pad 排尿困難

pad 頻尿

pad 排尿痛

pad 血尿

pad 落ち着きがなくなる

pad 陰部を舐める

pad 異常な鳴き声

などが挙げられます

 

診断法は

pad 尿検査

pad 血液検査

pad レントゲン検査

pad 超音波検査

などがあります

 

治療法は

炎症の場合、フード変更や抗生剤

結石の場合、外科的摘出術

尿道栓子の場合、閉塞物の除去(水圧による)、フード変更

腫瘍の場合、多くは内科治療、ときに外科的摘出術

が多いです。

 

どの病態もご自宅での管理を怠ると再発しやすい病気のようです

その後もしっかり管理をしてあげましょう

 

最後に尿が完全に閉塞して24時間経つと

意識レベルが低下し始め、食欲不振、嘔吐、低体温、脱水がみられ

さらに時間が経過すると

意識レベル低下、不整脈、重度脱水、血圧低下がみられ

完全閉塞72時間で亡くなります

尿が出ないのはそれだけ緊急性の高い病気です、しっかり管理してあげましょう

<副>

 

尿路結石、尿路閉塞、膀胱炎のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

2016.05.12更新

こんにちは

ゴールデンウィークも終わり、ようやく晴れて新緑の気持ちいい季節になってきました

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

この時期から熱中症も始まりますので体調管理はきちんとしてあげてください

 

さて、今回、当院の手術時の要である生体情報モニターを入れ替えました

生体モニター

もちろんこれまでも同じようにモニターを設置して管理していましたが、

そちらの機会は予備の麻酔器とのセットに組み直し、

2頭同時手術時もこれまで以上に安全に手術が行えるようになりました

 

この生体情報モニターで何を観察してるのかというと、

1、心電図・・・不整脈の出現がないか等を管理。心電図がどれくらいずれているかも%で表示されます

2、末梢血酸素飽和度・・・体の隅々まで酸素が行き渡っているか、きちんと循環できてるか

3、心拍数・・・麻酔時間が長くなると心拍数も下がってきます。心電図と脈の2つの方法で測定できます

4、1回換気量・・・1回の呼吸で吸い込んでいる量

5、分時換気量・・・1分間の換気量

6、呼気二酸化炭素濃度・・・酸素と入れ替わって吐き出している二酸化炭素量。吸い込む二酸化炭素も測定しています

7、呼吸回数・・・手術中は動物の呼吸が止まった場合はボタン一つで人工呼吸に切り替えています

8、麻酔ガス濃度・・・吸い込んでいる吸入麻酔濃度と吐き出している麻酔ガス濃度

9、酸素濃度・・・長時間の麻酔では酸素と空気を混合して酸素障害を防ぎます

10、体温・・・麻酔中は体温が下がっていきます。保温マットや湯たんぽで調整します

11、血圧・・・通常は腕に測定器を巻いた非観血圧をみていますが、血圧の変動が激しい手術時は動脈血圧も測定できます

このような項目を管理しています。

私たちは手術中にこのモニターに表示されるこれら情報をもとに、獣医師や看護師に指示を出し、

麻酔中の動物たちが安全に麻酔から覚醒できるように努めています。

 

これら測定項目は手術後の説明時に紙に印刷し、飼い主様にお渡ししています。

手術時に体でどのような変化があったのか、またそれに対してどのような対処をしたのか、

その結果、体はどのように反応したのか等、手術時の情報は全て開示しています。

 

当院はこれからも安全に麻酔処置ができるよう努めてまいります

<副>

 

動物、犬猫の麻酔のことなら福岡市の室見動物病院まで

 

投稿者: 室見動物病院

2016.03.25更新

こんにちは

病院の近所の桜もちらほら咲き始めましたflower2

 

先日、講習会に参加してきましたbookpencil2

画研2016.3

ほとんどが内科疾患になるのですが、この中から外科系のお話を一つmegaphone

 

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)という病気があります。

自ら自分の赤血球を攻撃して貧血を起こしてしまう病気なのですが、

以前はこの病気に脾臓摘出を行うと貧血が改善されると言われていました。

この仕組みが最近解明され論文に発表されました。

IMHAには血管外溶血と血管内溶血の2つがあります。

このうち血管外溶血は赤血球の膜にIgGが付き、この赤血球を脾臓のマクロファージが貪食することで起きます。

もう一つの血管内溶血は赤血球の膜にIgMが付き、凝集を起こし溶血します。

IMHAの犬22頭を解析した論文では、

IgGだけが付いてるタイプが5頭、IgMだけが付いているタイプが0頭、

IgGとIgMが両方付いてるタイプが12頭、Igが関与してないものが5頭という結果だったそうです。

この論文から考えると、5/22は脾臓摘出することで貧血が改善しますが、

17/22は脾臓摘出しても貧血は改善しないということになります。

当院でも感覚的に脾臓を摘出してもあまり改善しないので最近は実施していなかったですが、

論文データからも裏付けられた様です。

免疫介在性溶血性貧血は内科疾患として治療していきましょう

<副>

 

免疫介在性溶血性貧血、脾臓摘出のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

2016.02.12更新

こんにちは

天気が崩れてきましたねcloud

昨日は久しぶりの快晴の中、1日講習会でした汗

PTAPTT

今回のテーマは血液凝固検査について

当院でもわんちゃんの全ての手術前に、またねこちゃんの避妊去勢手術以外の手術前に

さらには体に紫斑と呼ばれる青アザや内出血の痕がある時に実施しています

当院の血液検査結果の一番下に表示されている部分です

血検結果PT

今回改めて復習してきましたので、おさらいのご報告book

この検査の目的は手術前であれば、手術時にきちんと血が固まるかどうか

紫斑が出ているような時には、なぜ血が固まらないのかをチェックしています

 

体の中にはいくつもの血液凝固因子があり、それぞれがうまく機能し合いながら血液を固めています

その仕組みをここで説明するのはかなり難しいので、、、簡単に説明すると

上の結果のPTが延長する場合・・・VII因子欠乏症、肝疾患、ビタミンK欠乏症

APTTが延長する場合・・・VIIIIXXIXIIPKHMW-K因子欠乏症、肝疾患、DIC

PT・APTT療法が延長・・・肝疾患、DIC、ビタミンK欠乏症、IIVX因子欠乏症

Fibが減少する場合・・・先天性減少症、後天性凝固障害(DICなど)

Fibが増加する場合・・・炎症性疾患、副腎皮質機能亢進症、ネフローゼ症候群、妊娠、ストレス、脱水

と解釈します。アンダーラインの項目は先天性の欠乏症で、その他は後天的な素因によります

 

おおまかに考えると、避妊や去勢などの健康な動物の凝固検査では先天性の疾患がないかをチェックし、

病気の動物の検査ではDICになってないか、肝疾患がないかなどをチェクしている検査です

「播種性血管内凝固症候群(DIC)」については以前オフィシャルHPのブログに記載しましたのでそちらをご参考ください)

それぞれの病態を解説すると長くなりますので、とりあえず様々な要因によって起こる凝固障害を事前にチェックする検査と覚えておいてください

手術時にはまた解説させていただきます

<副>

 

血液凝固のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

2016.02.01更新

こんにちは

先週の宮崎に続き、今回も診療を不在にして獣医がん学会に参加してまいりました

診療では患者様にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした

2016.1がん

今回参加した中なら一つ

前縦隔腫瘍についてbookpencil2

まずは前縦隔って何?と思いますよね

部位的には胸部になるのですが、

前縦隔

赤いラインで区分けをしましたが、心臓があるエリアが中縦隔、その頭側を前縦隔と呼びますlight bulb

さらにこの横向きのレントゲンでは左右気管の分岐部を境に腹側と背側に分けられています。

前縦隔腫瘍というのはこのレントゲンでは左側1/3にできた腫瘍を指します

つまり

 前縦隔腫瘍

このレントゲンが腹側前縦隔腫瘍ということになります

 

では次にこの領域にできる腫瘍の鑑別になってきます

dog犬では①胸腺種、②リンパ腫、その他では異所性甲状腺癌、神経内分泌腫瘍、転移病巣などが挙げられる

tiger猫では①リンパ腫、②胸腺種、③腺癌とつづきます

この鑑別が重要になってくるのは治療法が異なるからなんです

scissors外科切除となるのは・胸腺種・異所性甲状腺癌

tears抗がん剤適応となるのはリンパ腫

bibibi放射線対応となるのは神経内分泌腫瘍と、上記全てですが大きくなりすぎていたり、周囲の組織に浸潤していたり、抗がん剤耐性になってしまった時に適応となります。

鑑別にはエコーと針生検を用いて、その後必要があればCT検査という流れになってきます

好発犬種は

pad シーズー

pad ラブラドールレトリーバー

pad ゴールデンレトリーバー

で10歳前後での発生が多く、やや雌に多い傾向です

症状は腫瘍によりそれぞれですが、偶発的に見つかることも多いです

胸部の圧迫がおきてくると呼吸状態の悪化がみられることが多くなります

 

それぞれの腫瘍で様々な合併症があるため、治療についてはよくよく話し合って決めていきましょう

まずは呼吸状態の管理!

オフィシャルホームページブログにもよく書かれていますが、呼吸回数数えてますか?

正常時の回数を把握しておかないと異常はわかりません

 

あとは毎年ペットドックを受診して胸部レントゲンで早期発見してあげましょう

<副>

 

前縦隔腫瘍(胸腺種・リンパ腫・異所性甲状腺癌)のことなら福岡市の室見動物病院まで

投稿者: 室見動物病院

2016.01.25更新

こんにちは

福岡でも珍しく粉雪が積もっていましたねbird

土曜日を臨時休診とさせていただき、昨日まで宮崎大学で開催された、

北海道九州動物臨床ジョイントシンポジウム2016に参加してきました

ジョイント2016

今回のテーマの一つが胆嚢粘液嚢腫についてでした。

実はこの疾患の原因も手術適期もしっかりとはわかっていません。。。

なのでそのアップデートに期待して聞いてきたのですが。

 

粘液嚢腫は胆嚢壁からムチンが過剰に分泌され、徐々に胆嚢が拡張していくと考えられています。

さらに進行すると閉塞性黄疸や胆嚢破裂を起こし、場合によっては死に至る病気です。

初期には胆泥が見られることが多いのですが、

胆泥症が必ずしも粘液嚢腫になるわけではないので、

早期に病態が解明されることを期待しています。

内科療法で改善が見られることもありますが、初期の粘液嚢腫に限られます。

基本的には外科疾患なのですが、どの段階で手術をするかが執刀医により意見が分かれるところです。

粘液嚢腫があっても寿命まで何事もなく過ごす動物もいますし、

閉塞性黄疸や胆嚢破裂を起こすと周術期に亡くなってしまうリスクがかなり高くなります。

その子その子で胆嚢の状況が異なるので、各段階でよく話し合って決めていくしかない状況のようです。。。

しっかりとした手術適期が決められるにはもう少し時間がかかりそうです。。

すべての先生方で意見が一致する点は、合併症は治療しておくこと!

甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症(クッシング)が併発していることが多いです。

 

 

胆嚢の状況や併発疾患の有無などはペットドックでわかります

ぜひ今のキャンペーン期間に一度チェックしてあげてください。

<副>

 

胆嚢粘液嚢腫のことなら福岡市の室見動物病院まで

 

 

 

投稿者: 室見動物病院

2016.01.18更新

1月23日(土)は院長・副院長共に

第7回北海道九州動物臨床ジョイントシンポジウム(宮崎大学)

参加のため、臨時休診とさせていただきます

 

また翌週1月30日(土)は獣医がん学会出席のため

副院長不在となります

 

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承をお願い致します

投稿者: 室見動物病院

2016.01.16更新

こんにちは。天気は良く気持ちいいですが、だいぶ冷え込んでますねsnow

そんな中、昨夜福岡市獣医師会のナイトセミナーに参加してまいりました。

今回の内容は気管虚脱について

気管虚脱

当院の患者様もお世話になっている先生です。

気管虚脱というのは、気管内腔が背腹方向に極端に虚脱している状態を言います

原因は現段階では不明ということになっていますが、

好発犬種は

pad ヨークシャーテリア

pad ポメラニアン

pad トイプードル

pad マルチーズ

pad チワワ

pad パグ

pad シーズー

pad コッカースパニエル

と続きますが、大型犬も含めほとんどの犬種が罹患します

症状は呼吸困難、チアノーゼ、ガチョウ(アヒル)様呼吸、咳で、最悪の場合は死に至ります。。。

診断はレントゲンで、症状が進行すると触診でも判断できるようです

手術時には気管内視鏡で確認もします。

分類は

Grade Ⅰ 内腔の25%以下の狭窄

Grade Ⅱ 内腔の25〜50%以下の狭窄。気管軟骨の軽度扁平化

Grade Ⅲ 内腔の50〜75%の狭窄。気管軟骨縁の触知が可能

Grade Ⅳ 内腔の完全消失、完全虚脱

と分けられ、

治療はGrade Ⅰ、Ⅱ は内科治療、Grade Ⅲ、Ⅳ は外科適応になります

外科手術の前に

・タバコ

・煙

・寒冷刺激

・乾燥

・首輪

は確認してください。どの要素も咳の原因になります

 では外科的矯正術はどの様にして行うのか

プロテーゼ

このような気管外プロテーゼという道具を気管の外側に縫い付けていく方法です

治療効果は

臨床症状の改善が94%

発咳の残存が9%

術後合併症が8%

という結果になっています

 

気管虚脱は内科では症状を抑えるだけで治すことはできませんが

外科治療なら治すことが可能です

呼吸が辛そう、咳がひどいなどお困りのことがありましたら、まずはご相談ください

<副>

 

 

 

 

 

投稿者: 室見動物病院

2016.01.05更新

今年もわんちゃんねこちゃんが元気に健康に暮らせますように

室見動物病院スタッフ一同でサポートしていきます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

2016

投稿者: 室見動物病院

2015.12.07更新

こんにちは

だいぶ冷えこんできましたが、体調はお変わりないですか?

今回は術前に必ずお話している麻酔リスクの評価について書きたいと思います

実は関連する講習会にも参加していたのですが、日々の業務に追われ、ブログが。。。

麻酔佐野

当院で手術をされた方は必ずご覧になっている表があります

ASA分類というこの表

ASA

術前の状態からClass Ⅰ〜Ⅴに分類して、麻酔リスクがどれくらいあるのかを判断しています

この表をもとにリスク評価すると

ASAリスク

わんちゃんもねこちゃんもASAⅢ以上になるとぐっとリスクが上がってしまうのです。。。

なんとわんちゃんで27、ねこちゃんで13に跳ね上がるのです

このリスク評価には手術の難易度は含まれていません。

ですから難易度が高く手術時間の長い症例は、さらにリスクも上がってしまうのですtears

 

よく診察中に飼い主様から質問されることがあります

「うちのこ高齢だから麻酔が心配。。」

「うちのこ心臓が悪いから麻酔が心配。。」

そうなんです。だからこそ術前検査でどこに分類されるのかを評価しなければならないのです。

場合によっては、飼い主様のおっしゃるように麻酔は避けた方が良い場合もあります

でも、高齢の子が必ずⅢ以上になるわけではないので、

まずは病気とそして全身状態とを照らし合わせて、天秤にかけて、

本当に今手術が必要かどうかを判断しています

 

後心配事がありましたら、まずはご相談にいらしてください

<副>

投稿者: 室見動物病院

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